企業競争が熾烈を極めている現代において、企業内部では中期経営計画などの「経営計画」が重要視されています。
ここでは、経営計画の中でも「中期経営計画」に焦点を絞ってみたいと思います。
中期経営計画を作成する目的
中期経営計画を立てる目的は、現在の戦略・戦術の見直しや将来の見通しを立てるためです。
たとえ現段階では安定した利益を上げていても、周囲の環境が少し変わっただけで状況が変わることも考えられます。
そのため、戦略や戦術の見直しを兼ねて、再成長への道筋を透明化させる中期経営計画が大切になるのです。
企業が進むべき方向を示す羅針盤となるのが経営計画であり、計画の策定・実行のあり方を見直すことが、企業の存続及び成長につながります。
中期経営計画におけるビジョンとは
中期経営計画を立てる目的として「将来の見通しを立てる」と先述しました。
将来の見通しを立てるには、定量目標と定性目標を立てることが大切です。定量目標とは具体的に数値化できる目標のことで、定性目的とは数値化が難しい質的な目標のことです。
定量目標だけを立ててしまうと定量化しやすい目標ばかりが設定され、定性目標だけを立てると数値が見えてこなくなり、道筋が不透明になってしまいます。
両方の目標を立てるのは、双方が持つデメリットを払拭するためなのです。