企業間競争が熾烈を極めている現代において、顧客価値の重要性が見直されつつあります。
そのため、顧客価値を意識した営業活動が必須となっているのですが、顧客価値がよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、顧客価値についてご紹介致します。
顧客価値とは何か
顧客価値とは、顧客自身が製品から受け取る製品価値や、サービスの価値及び人材価値など、あらゆる「価値」が組み合わさったものです。
様々な要素が組み合わさることによって初めて「顧客価値創造」につながりますので、一方の要素に偏ってしまうと、それは正しい顧客価値の形とはいえません。
例えば、顧客のニーズを満たす低価格な商品、またはサービスがあるとします。
当然ながら顧客はそれを利用したいと考えますが、対応する従業員の質が悪ければどうなるでしょうか。
ここで顧客は「製品の質」と「従業員の質の悪さ」の二つを天秤に掛けます。
その結果「製品の質」が勝れば利用に踏み切り、「従業員の質の悪さ」が勝れば利用を控えます。
このように、一方の価値に偏ってしまうと、みすみす顧客を見逃してしまうのです。
顧客価値創造経営を意識しなければならない
現在の日本経済に鑑みると、顧客価値創造経営を意識する必要があるといえます。
なぜなら、リーマンショック以降の経済成長率の低迷、及び少子高齢化や人口減少など、見渡せば見渡すほど懸念材料が浮かび上がるからです。
だからこそ、企業はお客様にとって価値ある商品・サービスを開発し、提供し続けなければなりません。
これは企業の業績向上だけではなく、熾烈な企業競争を生き抜くための戦略でもあります。