NO 12 マネージャーの役割

2015年1月22日

 マネージャーは経営者と部下との両方に挟まれた中間管理職(部長、課長等)といえます。そのため経営サイドの方針、目標、施策、ミッション(使命、任務)を受託して「業績の向上」「部下の管理と育成」「組織力の強化」が役割です。まさに経営と現場を結ぶ連結軸です。

1 業績の向上

マネージャーは担当業務全体を統制して良好な状態を保持して効率的に業務を行い新しい価値を創造し業績の向上を図ることです。また現場の意見を経営層に伝え反映させることも大事な仕事です。具体的には職場内、部門間、上司と円滑なコミュニケーションを行いPDCA(Plan Do Check Action)の管理サイクルを廻して管理と執行によって目標の達成を図ります。

  ・ 戦略の立案、計画の策定・目標の設定、       ・ 適正な人員配置、部下への仕事の割り付け   

  ・ 外部環境の変化察知と対応、社内フィードバック   ・ 具体的な指示命令と指導

  ・ 阻害要因の解消と業務改善、業際や例外業務の処理  ・ 計画・目標の管理と実行

2 部下の管理と育成

部下を統率し成果を出すためには上司がリーダーシップを発揮し、部下の自律性、自発性を尊重し自主的行動を引き出すことであり部下の心を動かすのは上司と部下との「相互信頼、尊敬、愛情」が重要になります。

  ・ 風通しの良い職場づくり  ・ 部下に関心を持ち段階的に仕事を任せる  ・ 率先垂範で行動する  

  ・ 迅速的確な判断と決断      ・ 部下への公平な態度と評価     ・褒める時に褒め叱るべき時に叱る

そして部下を育成し次のリーダーを育成することです。そのためには育成の意志・意識を強く持つ以外にありません。部下を育成しないマネージャーはマネージャー失格と言わざるを得ません。

3 組織力の強化

組織としていい仕事をして結果を出すためにはマネージャーは常に「組織力の強化」に腐心する必要があります。

  ・ 組織の目的・目標の明確化がチームの絆を強める ・ 質の高い良い計画を立てる、仕事の方向性を決める

  ・ モチベーションを高める   ・ マネージャー自身が誠実・オープン・相手を尊重する姿勢を持つ 

  ・ 円滑なコミュニケーション  ・ そのためには意見が出しやすい肯定的な組織風土にする

  ・ 仕事の「見える化」を図る  ・ 組織、各人の仕事の連携を強化する 

     ・ 学ぶ風土をつくる      ・ 喜びを共有する                         

マネージャーは企業理念や経営ポリシー、行動規範を良く理解し部門視点だけでなく顧客視点、経営視点を持って仕事をすることです。魅力のあるマネージャーは経営者と共に部下にビジョン、期待を語り率先垂範で現場の士気を高めます。そして仕事の目的、目標を正しく伝え共有します。また成果貢献には褒めて認めて報いる事です。そしてどんな職場にも企業の成長段階に応じた困難な部門課題があるものです。それを「一任期一仕事」という言葉がありますが「〇〇課長または〇〇部長は在任中これを成した、将来の成長基盤をつくった」と言われる一任期一仕事を成して貢献ください。マネージャーの「踏ん張り力」「突破力」が人材を育て企業に活力を生み成長を牽引します。