NO 14 顧客より株主より社員

2015年3月26日

このタイトルは日経ビジネス2007年4月16日号に「隠れた実力派特集」で私の記事を掲載いただいた時の見出しです。2時間ほどの取材を受けて数日後、頂いた最終原稿を見て納得したものです。

現役経営者の皆さんからすると「社員重視は、当たり前でしょ」「何もわざわざ一番に挙げなくても」と異論があるかもしれませんが私が経営者として仕事をした経験からこのタイトルのとおり「社員重視(ES)」を一番にして経営することが「顧客重視(CS)」につながり「より良い経営」を実現するための基本だと考えるようになったのです。何も社員に迎合するつもりはありません。ビジョンや経営方針を明らかにする。その上で「社員重視の経営」を進めるべきだと確信を持ったのです。

経営は事業があり、お客様と資金があって初めて成立します。

もちろん企業が成長発展していくには「的確な経営の舵取りと実行が大事です

また企業の成長発展には「経営者のリーダーシップ」が大事なことはいうまでもありません。しかし顧客重視で顧客に向き合って仕事をしているのは現場の社員です。その社員が日々の業務においてさまざまなお客様の苦情や要望、現場の課題に正面から取り組んでいるからこそ業績が伸び成果を得ていることを思い知ったからです。「実行」は社員に負うところが大きいのです

社長になって5年で売上1,6倍、営業利益3,6倍を達成することが出来たのです。この結果は想定以上の結果なのです。

その中で一番驚いたのは毎期3月決算の終盤になって12月、1月に各部門から聞いて見込み数値の集計をするのですが、3月を締めた後、だいたいが、売上、利益が上振れるのです。例えば「30億円の利益予想が32~33億円になる」みたいな感じなのです。これにはいつも驚かされました。各部門長、社員が決算に向かって一致団結して達成に向かっているわけです。本気になって取り組む社員のパワーって凄いな!と そうした想いがあって日経記者に語ったことが「顧客より株主より社員」というタイトルになったと思います。

それ以外にも様々な場面で社員の働きに驚かされることが多かったのです。その背景には社長になって、退任する日までやり抜いたことがあります。それは全社員向けに毎週欠かさずWEB上で社長通信「すすめーる」(私の名前にちなんで)を続けたことです。本来の仕事をする中で、土日返上で原稿づくりをしました。詳しくは次号で紹介します。