NO20 「尊重されている」と思える環境を整える

2015年9月28日

 

 この言葉は日産自動車のゴーン社長が早稲田大学での講演会で「夢は何ですか」との質問に答えたものです。

多様な社員をまとめるのには困難が伴うが「1人ひとりが『自分は尊重されていると』と思える環境を整えるのが大切」とダイバーシティ―(多様性)経営のコツを披露したとありました(日本経済新聞9月27日7面「ニュース一言」)

小さな記事ですが常日頃から「人を活かす!とはどいうことか」を考えていた私にとって「まさにこれだ!」と合点がいった言葉でした。

ダイバーシティ―(多様性)を直訳すると「幅広く性質の異なるものが存在すること」「相違点」とも言えます。

組織でのダイバーシティ―(多様性)とは「さまざまな違いを尊重して受け入れ「違い」を積極的に活かすことにより、変化しつづけるビジネス

環境や多様化する顧客ニーズに最も効果的に対応し企業の優位性を作り上げることとなります。

さらにダイバーシティ・マネジメントについては「誰もが有利または不利にせず、多様性を促進し、最大限活用することにより組織のパフォーマンスを向上させる環境を創る組織プロセス」ということが出来ます。いずれにしても個々人の「違い」を尊重して受け入れ、活用して組織のパフォーマンスを向上させることになります。

今日、その対象は女性、障がい者、外国人をさす場合が多いと思います。

過去これら3者の採用や一緒に仕事をしてきた経験から、いい形で活躍してもらったなと感じる背景には、「尊重されていると思える環境を整える」ことに尽きると思います。

「女性活躍の時代」と言われる21世紀、時代の要請に呼応して企業の規模に関わらずダイバーシティ―(多様性)を宣言し働く社員にとって「尊重されている」と思える環境を整えていくことが「企業の強み」を創っていくことになると確信しています。