NO 44 グリット

2017年9月7日

 成功者が共通して持つ「グリット」という能力・・・才能でもない、努力でもない第3の要素。それは「物事を最後までやり抜く力」というのです。この新説を発表したのは米国のアンジェラ・リー・ダックワースというペンシルバニア大学教授で女性心理学者です。今この本は世界中でベストセラーになっています。その結論を得るまでアンジェラは4つの現地調査を行いました。   

 

1つはアメリカ、ウェスト・ポイントにある軍事教育学校で、厳しい軍事トレーニングに耐えて生き残る入隊者と耐え

切れず中途退学していく入隊者の予測

2つ目にナショナル・スペリング・ピーという学校で、 どの生徒が生き残るかの予測

3つ目に過酷な環境の教育現場で働いている先生方を調査し「どの先生が教育現場に残り、その内、最も生徒に影響を

与え、その生徒が持つ学力を引き出し結果に結びつけることが出来た先生は誰か」を研究したそうです

4つ目に一般企業で「どのセールス担当者が生き残り、トップセールスを記録したのは誰か」を調査したそうです

これら4つの異なる調査研究の結果、成功を収める人に共通してある1つの性格を持っていることが明らかになったというのです。それが冒頭の「グリット」「やり抜く力」なのです。

成功者が持つ共通点「グリット」とは物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力する事によって、物事を最後までやり遂げる力のことです。

「グリット」はスタミナを必要とします。1つの夢や目標を実現するために毎日毎日、夢中になって頑張り続けることです。グリットは短距離走ではなく、長距離走なのです。

さらに数年前、シカゴの公立学校でグリットについて研究を始め数千人の高校2年生を対象にグリットに関するアンケートを行い1年以上の追跡調査を行った結果、グリットを持っている生徒は卒業する確率が極めて高いということを明らかにできたというのです。

成功者の皆さんは「なるほど」と思われると思いますが、永年成功に必要なのは努力か、才能かという議論に1つの答えを出したようです。誰でも、どんな分野でも一流になれる最強、最速のメソッドが「グリット」という訳です。

出典:インタネット情報、「GRIT(やり抜く力)」アンジェラ・リー・ダックワース著 神崎朗子訳 ダイヤモンド社刊