NO45 幸福について

2017年10月9日

毎年国連が「世界幸福度ランキング」が発表しています。

それによると17年度は1位ノルウェイ 2位デンマーク 3位アイスランド、4位スイス 5位フィンランド 6位オランダ 7位カナダ 8位ニュージランドとなっており北欧が高くなっています。アメリカは14位、日本は51位となっています。

この調査は6つの項目で調査されています。

1、健康寿命 

2、国民1人当たりのGDP(国民総生産)堅調な経済成長

3、社会的支援(困った時に頼ることが出来る親戚や友人がいるか/良好な人間関係)

4、社会への信頼(政府や企業は腐敗していないか)

5、選択の自由(自分の人生において自由に選択できるか/自分に適した生き方をする自由)

6、寛容さ(過去1か月の間に寄付をしたことがあるか)

以上の項目で1~10の評価を下します(数値が大きいほど評価が高くなる)この6つの数値の平均値から幸福度を導き出しています。

幸福は「心が満ち足りていること」「「幸せとも」言えます。具体的には「経済的に困らない」「仕事にやりがいがある」「つながりに恵まれている」「人の役に立てる」などの点が共通してあげられているようです。そして「病」や「老い」も含めて問いかけていますが、これらを幸福、不幸の直接的な尺度として見てはいないように思います。

また「所得が高い」人の方が幸福度が高い傾向にありますが「所得が低い」という違いが幸福の大きな差になってはいない場合もあります。別の幸福度調査で幸福度世界一のコロンビアでは低所得者の純粋幸福度=77に対して高所得者の純粋幸福度=87でその差はそれほど大きくありません。他方先進国では収入の多寡が幸福度に大きな開きを生んでいます(例:イギリスでは低所得者の純粋幸福度=10に対して高所得者の純粋幸福度=67)

会社経営でみると単純に社員の給与が高ければ高い方がいいという訳にはいきませんが社員の幸福追求に資するように「役割・成果に応じて処遇する」ほか「仕事にやりがいがある」「つながりに恵まれている」「人の役に立てる」など社員満足度の向上に取り組むと共に社員の成長と成果を促し会社の発展に取り組んでいくべきでしょう。個人では「人生、山あり谷あり/上り坂、下り坂、まさか」はつきものですが、自分らしく「生きがい」を見つけポジティブ(積極的、肯定的)に、そして懸命に生きる中にそれぞれに見合った幸福があるように思います。いづれにしても幸福は向こうからやってきません。こちらから幸福をつかみ取れるように向かっていかなくてはいけないでしょう。