NO51 マネージャーとして大切なこと(1)

2018年6月2日

 原題は「マネージャーとして一番大切なこと」というタイトルでプルテンシャル生命保険会社に長く勤務され「25年間落ちこぼれチームを立て直し続けてわかったこと」

という副題がついた本を読みました(著者:八木昌実 ダイヤモンド社 2018年発行)要点は以下のとうりです。

 ・マネージャーに必要なものは才能や特別な能力ではありません。1つの後天的な技術であり、それを身につけ、実践する

        ことが出来ればマネージャーとして成功することが出来ます。

 ・マネージャーとして一番大切なことは「応援される存在」になることです。部下がマネージャーを応援しょうという意識を

        持ち、自らが勝手にやるべきことやっている、それが理想の組織、強い組織なのです。そのためにはマネージャーが

  「部下第一」で取り組むことです。部下を信頼し期待すると人は必ず応えてくれます。

 ・マネージャーの「視野の広さ」で部下の伸びしろが決まります。狭い井戸の中で生きていたらいい仕事はできません。

  また誰よりも一生懸命働いている上司に対して不快な気持を持つ部下はいません。

 ・普段から良好な人間関係を組織内に作っておくことです

 ・マネージャーはやっかいな問題から逃げないこと。難しいやっかいな問題こそ「第一優先」にして先に取り組まなけれ

  ばいけません。それと同じくらい優先してやらねばいけないことは部下から直接、声をかけられ相談されること、

  問われたことへの対処です。優れたマネージャーの共通項に「相談されるマネージャー」があります。自分のことばかり考え

  ているマネージャーには相談しにくいものですし、誰も相談しようとはしないでしょう。しかし部下に向き合っている

  マネージャーには声をかけやすいのです。何か相談されたら、必ず「そうか」と話に興味を示し、まずは聞くことです。

 ・「一緒に悩んでくれる人」を部下は求めています。9割のマネージャーは対話が足りません。

 ・組織には「2・6.2の法則」で考えることです。出来る人が2割、できない人が2割 中間が6割。上の2割は

  「上から数字が降りてきた」でもモチベーションを損なわずに働きます。重要なのは中間にいる6割です。しかしこの6

  割の人は環境や人に影響されます。そしてセンシティブでデリケートな人たちです。建前ではなく個人個人に合った動機付

        け、目標設定が大事です。自分から動こうとしない人には、ある共通点があります。それは「個人目標を持ってい

        ない」ことです。出来れば「人生の目標」を一緒に考えることです。 以下次号に続く