業績不振の会社に共通していることは「事業、商品サービスが変わらない」「顧客が少ない」「売上が伸びない」「経営課題に確実に手が打てていない」
ことが業績低迷の原因です。今回取り上げるのは経営コンサルタント小宮一慶の著書「伸びる会社、沈む会社の見分け方、48のチェックポイント」(PHP
ビジネス新書:2019年10月発刊)です。下記は私が選んだ代表的な16項目です。会社を見分けるポイントは「ヒト」「モノ」「カネ」の動きです。
◎ | × |
1 ユーザー目線で見分ける | |
・業界全体の課題を解決する会社は飛躍的に伸びる | ・そんなの無理と考えてしまう会社は沈む |
・クレームに「対応」する会社は伸びる | ・クレームを「処理」しようとする会社は沈む |
・お待たせしない意識が徹底している会社は伸びる | ・待たせて平気な会社は「お客様愛」がない |
・良い商品やサービスこそが最高の営業力 | ・新規開拓営業が得意な会社はダメな会社 |
2 社員の姿勢や社風で見分ける | |
・1人ひとりが会社全体のことを考えている会社は 強い | ・会社全体のことに無関心な社員が多いと危ない |
・ワクワクする中間目標がある会社は伸びる | ・売上、利益の数字目標ばかりの会社はしんどい |
・伸びている会社は計画をどんどん見直す | ・ダメな会社は計画だからと変えない |
・成長している会社では会議で多くの人が話す | ・停滞している会社の会議はリーダーの独演会 |
・お客さま第一、理念の共有、働く楽しさが揃っ ていれば◎ | ・社員が楽しく働けているかどうかに言葉を濁す 会社は要注意 |
3 経営者の姿勢で見分ける | |
・成功する社長はみんなせっかちである | ・社長室にこもる社長は自社の方向付けをあやまる |
・10年後から会社を見ている社長は失敗しない | ・目の前のことしか考えていない社長が一番危ない |
・社内に新風を吹き込み、波風を立てる社長は見ど ころあり | ・変化を嫌う社長、会社はできない社員には居心 地は良くても× |
・できる社長は我慢して聞くことができる | ・ダメな社長ほど、1人でしゃべりまくる |
4 財務諸表で見分ける | |
・稼ぐことと同じくらい使い方を考えている会社は伸びる | ・稼ぐことがすべてと考えている会社は沈む |
・人にお金をかける会社は必ず伸びる | ・従業員を大切にすると言いながら給料が低い会社は 沈む |
・危機時に借金してでも手元流動性を高める会社は 安心 | ・危機時自己資本比率にこだわって借金しない会社は 心配 |