「忙しくても若手社員を育てるコツ」というタイトルで永年人材研修を手掛けられている講師ビジョン
社長の島村公俊氏の記事を取り上げます(2019年11月8日 日経産業新聞)
・全体像が把握できていないまま、個々の手順を覚えるのは若手に限らず難しい
・過去に「とりあえずやって見ろ」と言われて育った世代ほど、この点に気付かないことが多い
・仕事の見せ方にもコツがある。「先に仕事の全体像を伝えること。その上で、プロセス
のどの部分に着目すべきかを示すとよい」
・例えば接客販売には5つのステップがある。「声がけ」「顧客ニーズの把握」「プレゼン
テーション」「クロージング」「アフターフォロー」といった具合だ。
・「今日はニーズの把握に重点を置く」「こちらの質問に相手がどう答えたか、しっかりメ
モを取ってほしい」などと具体的に指示を出しておくとよいだろう
・教える側も忙しく丁寧に指導している暇がありません。しかし「今の若手の教育に力を
入れるか、後回しにするか。長期的にどちらが会社のためになるかは明らかだろう」
・大事なことは後輩から見て、報告しづらい先輩になっていないか。十分な意思疎通が出
来ていないとトラブルの元になる。日頃のコミュニケーションと月に数度の面談が大事だ。
・指導する側の負荷は高まるが工夫次第で状況は変えられる。若手の教育を「点から面に
広げる」ことを勧めたい。自分ひとりの点でなく周囲のメンバーを巻き込んで面を広げ
るやり方だ。若手を同僚に紹介するだけで、互いに接点ができ同僚が助言をしてくれる
・自分からどう動けばいいかを考え始めたら一歩前進だ
・中途入社の若者をどう育てるか。十分な配慮が必要だ。知識や経験も不足、前の職場と
の文化や慣習の違いもある。「なぜできないのか」とプレッシャーをかけるのは危険だ。
・企業は資金のある時こそ社内教育の仕組みに投資してほしい。いざ業績が悪化したとき、
そこで育てた人材や仕組みこそが最大の武器になるのだから。
以上が要点です。参考にしてみて下さい。