NO 78 読書

2020年8月25日

 この5か月、コロナ禍、仕事で出かける以外は家にいることが多く、大半を読書三昧で過ごしていました。40冊くらいは読んだと思います。日頃はビジネス書を中心に仕事関連の本を読んでいるのですが今回はチョット違った分野の本を読んでみました。

主に読んだのは歴史小説で葉室麟の作品です。葉室麟の作品を読むのは司馬遼太郎以来今回が初めてでしたが歴史文学賞を受賞したデビュー作「乾山晩愁」を読み、その面白さに引き込まれ「銀漢の賦」(松本清張賞受賞)「いのちなりけり」「蜩の記」(直木賞受賞)「鬼神の如く 黒田叛臣伝」(司馬遼太郎賞受賞)「あおなり道場始末」など16冊をあっという間に読みました。また10年ほど前から一度は読みたいと思っていたベストセラーとなった加藤廣の「信長の棺 上・下巻」も読みました。いずれも司馬作品に劣らず歴史小説にふさわしい内容と読み応えのある圧巻の作品でした。お2人は既に2~3年前に亡くなられていますがファンになりました。その他朝井まかての作品「阿蘭陀西鶴」(織田作之助賞受賞)「すかたん」(大阪ほんま本大賞受賞)「雲上雲下」(中央公論文芸賞受賞)「悪玉伝」(司馬遼太郎賞受賞)「恋歌」(直木賞受賞)「落花狼藉」など8冊を読みました。また永井沙耶子の作品「商う狼」「狼」と恐れられた実在の江戸の風雲児の生涯の物語などいずれも力作です。そして加来耕三の「歴史の失敗学 25人の英雄に学ぶ教訓」戦国時代の名将、傑物の知られざる真実に迫っており読み応えがありました。堺屋太一の「豊臣秀長 ある補佐役の生涯」菅官房長官の愛読書と言われるだけあって丹念にその生涯を描いています。次に読んだのが医学ミステリーの分野の帚木蓬生(ははきぎほうせい)の本を3冊読みました。「白い夏の墓標」「三たびの海峡」「閉鎖病棟」です。「閉鎖病棟」は映画化されており涙なしでは読めない読み応えのある作品です。いずれの方々も時代を代表する作家ですね。

またこの人の本を読みたいと思っていたのが立命館大学APUの学長、出口治明さんです。「ゼロから学ぶ日本史講義 古代編・中世編」「全世界史 上・下」「還暦からの底力」結構読むのに時間がかかりましたが読みやすく全体を理解するのに大変勉強になりました。今後出口さんの本は全部読みたいと思っています。もう1人読みたいと思っていた人が元外交官だった佐藤優さんです。「人類の選択」そして安部龍太郎との対談「対決!日本史」も大変読み応えがありました、この8月最後に読んだのが伝説の投資家と言われるジム・ロジャーズの「危機の時代」です。世界同時不況がまもなく起こるとを予測しています。今回はビジネス書から離れて興味のある歴史小説や出口さんや佐藤さんの本を読めて満足感があります。