NO85 幸せな会社

2021年5月25日

 2021年5月24日、日本経済新聞夕刊1面「あすへの話題」というコラムに伊藤忠商事会長の岡藤正弘さんの「商社三冠より大切なもの」という記事を読みました。中でも「社員にとって一番の会社になる」という考えに共感しました。(以下記事要旨)

  • 2021年3月期決算で純利益、株価、時価総額の3つで商社トップに立つという「商社3冠」を達成した
  • 10年前までは「万年4位」と言われたことを思えば感慨深い
  • 目の前の仕事に向き合い、一歩ずつ上を目指してくれた社員たちのがんばりの総和だ
  • ただ、私には3冠よりも大切にしたいものがある。4年前、ある雑誌で「幸せな会社ランキング」の2位に当社が選ばれた。するとがんで闘病中の社員から「私の中では伊藤忠が一番いい会社です」というメールが届いた。長期療養者への対応に感謝したいという内容だった。
  • その直後、悲しい知らせが届いた。葬儀に参列して彼の遺影と向き合うと、涙が止まらなくなってしまった。彼が日本一の会社だと言ってくれた伊藤忠。
  • その伊藤忠をもっといい会社にするために、私には何ができるのか・・・・。
  • 「社員にとって一番の会社になる」は商社3冠より高い山だ。彼に恥じない会社にするための努力を、私は怠ることはない。

企業にとって業績を上げることは大事です。しかし社員第一で「いい会社」「働きやすい会社」にすることもより大切なことだと思います。

今回の「幸せな会社ランキング」調査は、雑誌「プレジデント社」(2017年3月6日号)が大企業の40代男女社員対象に行っているもので「待遇の満足度」「人材の長期育成」「残業時間」「有給消化率」の自己採点スコアで定期的に調査、発表しています。