「企業とは営利を目的として継続的に生産・販売・サービスなどの経済活動を営む組織体」という事ができますが、英語ではCompanyです。これは
もともとラテン語でCom(ともに)とPanis(食料としてのパン)という言葉からなっているそうです。食を共にする仲間ということです。ですから
「何か“これ”と思う大事なこと」をやるために志を同じくする人々が集まったのがCompanyと考えることができます。
そこで2つの企業価値という事ですが首都大学東京の経営学の松田千恵子教授は著書「グループ経営入門」の中で次のような定義をしています。
2つの企業価値
「左脳的企業価値」 「右脳的企業価値」
(将来のキャッシュフロー創出力) (企業の存在意義や理念)
左の利潤追求の成功度を測る指標を企業価値の「土台」、右の企業として追い求める目的を企業価値の「大黒柱」という形で表現されています。
利潤追求の成功度は負債と資本のコストを引いたキャッシュベースの利益という事ができます。
2つ目の企業価値が企業の存在意義や経営理念です。社是、社訓とも言えます。企業のその存立基盤として大事に守っている価値の最上位の概念が
ミッション、使命です。そのミッションをどういう意識、態度、行動で希求し続けたいか、これがバリュー、価値です。この2つを合わせて
「企業理念」と呼ぶわけです。この企業理念が社内に浸透し実践されていることが企業価値なのです。信頼が増しブランド価値が向上するわけです。
そしてこの次に出てくるのがビジョン、長期的な青写真のことです。中長期経営計画がまとめられていくと目指すべき方向が見えてくるわけです。
よくまとまっていると思います。