2022年2月

NO94 働きがい向上

2022年2月8日 火曜日

 企業における社員の働きがいが2019年版労働経済白書に取り上げられたのをきっかけに、働きがいを測る尺度として「ワーク・エンゲージメント(Work engagement:仕事への前向きな姿勢,仕事に対してポジティブで充実した心理状態)」に関心が高まっています。(日経産業新聞2022,1,31日号及びインターネット情報)

これはオランダ、ユトレヒト大学のウイルマー・シャウフェリ教授らが提唱した概念で、

活力・熱意・没頭の3つの要素から定義されています。仕事から力を得て生き生きとし(活力)仕事に誇りとやりがいを感じ(熱意)仕事に熱心に取り組んでいる(没頭)社員ほどワーク・エンゲージメントが高いというわけです。エンゲージメントとは組織や仕事に対して

自発的な貢献意欲を持ち、主体的に取り組んでいる心理状態とも言われています。

職場のワーク・エンゲージメントを高める方法として4つの方法を推奨しています(島津明人慶応義塾大学教授)1つ目は職場メンバーで「参加型討議」で職場活性化の取り組みを検討、企画、実施すること、2つ目に職場内でお互いに尊重し合える人間関係を築くための対話を積み重ねること、3つ目に個人が自らやりがいのある働き方を工夫する研修プログラム、4つ目は職場の「思いやり行動」を増やすプログラムだそうです。

まずは身近なところから働きがい3つの要素で職場の人たちを観察してみて向上の必要を感じるならワーク・エンゲージメントについて学習し働きがい向上のPDCAのサイクル、計画、実行、評価、改善に取り組んでみてはいかがでしょう。