2022年3月

NO95 鈴木敏文氏

2022年3月1日 火曜日

日経ビジネスの2022年2月24日号に「セブンの覚悟」という特集が組まれました。その中でセブン・イレブンを創設された鈴木敏文さん(89歳)が引退してなお本社近くで執務をされており「セブンの今後」について語られていますので紹介したいと思います。

鈴木敏文氏写真 に対する画像結果.サイズ: 193 x 101。ソース: diamond.jp

・セブンーイレブンジャパンを立ち上げる時は「コンビニ」って何だろうと考えるところから始めた。やはり「コンビニエンス」、

 つまり「便利」な店だよね、「便利」とはどういうことか、とずっとやってきたわけ・「不便を便利に」。行動原理はシンプル

 だが、簡単ではなさそうだ。例えば「おにぎり」おにぎりは伝統的に食べられてきたけど、それを売っている店なんてほとんど

 なかった。

 でも米食の文化はこれだけ続いている。みんなが手軽に手に取れるようにしたらいいんじゃないか。日本の人たちが何を望んで

 いるかをリサーチして、それを実現しようと追い求めてきたわけです。不便を1つひとつつぶしていくんです。実は、みんなが

 不便だと思っていることほど着手が遅れているんですよ。

・コンビニの「後」はどうなるか。より合理化されていけば、消費の在り方は相当ネットに傾いていくでしょうね。時代とともに、

 求められるものはどんどん変わっていくんです。時代の変化を常に見つめて順応する。今後のコンビニは相当変わるでしょう。

 変わらないとやっていけなくなりますよ。多くのものが一般化されると、慌てて店に買いに行く必要がなくなる。だから、

 新しいものを提供し続けないといけない。

・「流行」という言葉があるでしょう。流行は環境の変化についていくということ。店だ って同じですよ。自分たちの考えを

 お客に押し付けといるようではダメ。しゃれた言葉 で言えばマーケティングをし続けないといけない。コンビニはその時その時

 の便利さを追求していけばいい。将来、コンビニは店で売るだけでなくそこを基地として配達するというような時代に変わっていく

 かもしれない。すると店選びも変わっていく。

・歴史を眺めるのはいいけれど、そこから何を学び取るのではなくて、じゃあ自分はどうしようかというのを主体的に考えていかないと

 いけない。自分が新しい歴史を創るという考え方をね。「変えないから偉いでしょう」じゃなくて、変えないことはおかしい

 という考え方をすべきです。世の中では新しいことが常に生まれるんです。

やさしい言葉で語られていますが「深い洞察」があり感銘を受けました。結局、新しい経営陣が主体的に「自分が新しい歴史を創る」

という覚悟で時代の変化を見据え変えるべきところを変えることが大事なんでしょう。