2023年2月

NO106 パナソニックⅡ

2023年2月28日 火曜日

「巨人は変われるか」という特集で「Panasonic再起」と題してパナHD楠見社長に聞くという記事が昨日、日経産業新聞に掲載されました(2023年2月27日)我々にとって子供の頃からなじみ深くビジネスの世界でもつながりの深い名門企業の将来が語られている記事でもあり紹介したい。2年前の2021年7月、当ブログ87号でパナソニックを取り上げています。日経産業新聞 Panasonic再起 楠見雄規社長の画像

パナソニックホールディングス(HD)の楠見雄規氏が社長に就任して2年、事業会社に自主性を持たせて収益を稼ぐことを意識させる「自主責任経営」と、成長領域と位置付ける環境分野で技術・知見を生かす社会へのお役立ちを両軸にスピード感を意識した経営に取り組んできています。

 ・3年累計の営業キャッシュフロー2兆円の達成を経営指標として特に重視しています。自分たちの事業を真摯に振り返って自ら

  改革し続ける意識が重要だ。単年度の計画を守ることに固執して、思考停止に陥ってしまってはいけない。新製品開発でも、

  固定費削減でも課題にすぐ対処して改善していく意識が競争力につながる。

 ・『誰にも負けない立派な仕事をする』という高橋荒太郎・元松下電器産業会長が何度も話していた言葉がある。誰にも負けない

  立派な仕事をした結果、顧客が喜んで使ってくれるものができ、その結果として利益が生み出される。利益が得られない、

  もしくは顧客に選んでもらえていないのであれば、直ちに改革のメスを入れなければならない。

 ・お金というものを営業利益ではなく、営業のキャッシュフローで見れば、在庫が増えた状態は実際に手元にお金がないのと同じ

  だ。これでは将来への投資ができず、顧客に対してお役立ちが継続できない。究極的には顧客へのお役立ちにおいて誰にも負け

  ないことが重要だ。その上できちんと対価をもらって、自分の稼いだお金で成長していけることがクリアできているのであれば

  いい。利益やシェアは後からついてくるものだ。

 ・事業会社のトップは目の色が変わってきた。今は様々な逆風がある中でも、投資提案が出てくるようになった。

 ・地球温暖化阻止の一助になるのであれば事業会社をサポートしていく。ただ投資する製品は競合他社に負けない競争力が必要

  だ。コスト面でも性能でも競合他社に負けない競争力が必要だ。志をもった競争力がある事業であれば、気になる点はあった

  としても「やってもみなはれ」ということで後押しをしていく。

パナソニックの将来が楽しみだ。様々な困難を乗り越えて成長してほしい。