2018年6月

NO52 マネージャーとして大切なこと(2)

2018年6月3日 日曜日

・面談、レビューでは仕事のことから入らず、まずプライベートな質問をします。プライベートの趣味や子供の話をする。

 すると心を開いて話しはじめるのです。その後「ちょっと最近、調子悪そうだけど」と聞くと悩みや課題

 を話してくれます。コーチィングでは「どうしたいのか」という答えは本人が持っているのです。パーソナリティーを

 どんどんひもといていくと本当の目指したい方向に気づかせてあげることが出来るのです。そうすれば部

 下は自ら頑張り始めるのです。

・目標は小さすぎてもいけない。行けそうで行けなさそうなギリギリのところを一緒に考える。そこに設定さ

 れた時に人間は一番、能力を発揮できるからです。

・レビューの場でも一番ダメなケースはマネージャーが一方的に話し部下を評価する場にしてしまうことです。

 とにかく聞いてあげる。部下はもっと成長したい、頑張りたいと思っているのです。そして引き出してあ

 げるのがマネージャーの仕事です。そしてやるべき活動量をちゃんとクリアしたら「ステーキでも食べに行こ

 う」 これが意外に効くのです。

・レビューでは基本に忠実に部下の話を聞くことです。そして下記のステップどうりにやることが大切です。

 レビューの場はやる気やエネルギーを部下にあげる場であり、負や悩みを引き受ける場であるということです。

   1 事前準備  部下に半期の自分を振り返ってもらいシートにまとめてもらう

   2 情報の収集 半期であれば半期の情報を集め、振り返っておく

   3 実績レビュー  部下と一緒に実績を振り返る

   4 原因の追究 部下と一緒に良かった理由、悪かった理由を振り返る

   5 期待されていることの説明や検討 一緒に何を期待されているのかを考える

   6 業績アップのヒントの入手 業績アップのために何が出来るかを一緒に考える

   7 助言の提供 部下のためになる助言をする

   8 合意の獲得 部下から「やります」という言葉を引き出す

   9 期限の設定 いつまでに達成するかを部下と一緒に考える

   10これをどうフォローしていくか 部下の達成度合いを一緒に確認する

・マネージャーは部下が真面目には働いているか、プロセスをしっかり踏んでいるかを見ないといけないと思います。

・結果は2割増し、プロセスは8割増しで褒める 活動量こそが結果につながるのです。

通読してなるほどと納得するばかりです。優れた成果を出すマネージャーは部下の成長、幸せを第一に考え基本に

忠実で部下との対話に熱心なのでしょう。10のステップは良く出来ておりマネージャーに取り入れて欲しい内容です。

NO51 マネージャーとして大切なこと(1)

2018年6月2日 土曜日

 原題は「マネージャーとして一番大切なこと」というタイトルでプルテンシャル生命保険会社に長く勤務され「25年間落ちこぼれチームを立て直し続けてわかったこと」

という副題がついた本を読みました(著者:八木昌実 ダイヤモンド社 2018年発行)要点は以下のとうりです。

 ・マネージャーに必要なものは才能や特別な能力ではありません。1つの後天的な技術であり、それを身につけ、実践する

        ことが出来ればマネージャーとして成功することが出来ます。

 ・マネージャーとして一番大切なことは「応援される存在」になることです。部下がマネージャーを応援しょうという意識を

        持ち、自らが勝手にやるべきことやっている、それが理想の組織、強い組織なのです。そのためにはマネージャーが

  「部下第一」で取り組むことです。部下を信頼し期待すると人は必ず応えてくれます。

 ・マネージャーの「視野の広さ」で部下の伸びしろが決まります。狭い井戸の中で生きていたらいい仕事はできません。

  また誰よりも一生懸命働いている上司に対して不快な気持を持つ部下はいません。

 ・普段から良好な人間関係を組織内に作っておくことです

 ・マネージャーはやっかいな問題から逃げないこと。難しいやっかいな問題こそ「第一優先」にして先に取り組まなけれ

  ばいけません。それと同じくらい優先してやらねばいけないことは部下から直接、声をかけられ相談されること、

  問われたことへの対処です。優れたマネージャーの共通項に「相談されるマネージャー」があります。自分のことばかり考え

  ているマネージャーには相談しにくいものですし、誰も相談しようとはしないでしょう。しかし部下に向き合っている

  マネージャーには声をかけやすいのです。何か相談されたら、必ず「そうか」と話に興味を示し、まずは聞くことです。

 ・「一緒に悩んでくれる人」を部下は求めています。9割のマネージャーは対話が足りません。

 ・組織には「2・6.2の法則」で考えることです。出来る人が2割、できない人が2割 中間が6割。上の2割は

  「上から数字が降りてきた」でもモチベーションを損なわずに働きます。重要なのは中間にいる6割です。しかしこの6

  割の人は環境や人に影響されます。そしてセンシティブでデリケートな人たちです。建前ではなく個人個人に合った動機付

        け、目標設定が大事です。自分から動こうとしない人には、ある共通点があります。それは「個人目標を持ってい

        ない」ことです。出来れば「人生の目標」を一緒に考えることです。 以下次号に続く